岩崎先生の映画コラム

 

Vol.1 「愛と青春の旅立ち」

 卒業後にどんな職業に従事するにしても、J.モレノの提唱する役割理論のように、その職場で求められる役割と自己のかかわりをどう折り合いをつけるかは課題になってくる。
 社専の教員としての位置づけについては、今大きく問われているわけだが、私がひとつの モデルにしているのは『愛と青春の旅立ち』に登場する鬼軍曹である。とにかくコワイ。容赦ないの一言に尽きる。リチャード・ギア扮する主人公をこれでもか!というほどイジメル。できればある種、このくらい酷な国試対策や講義で毎回テストを課して「しどい!」と 言わせせしめたいとこころのどこかでは思っている・・・。
 この軍曹、モレノのいうところ「ロールテイキング」に近い。もちろん、軍人なので上司の命令には絶対服従ですけど、組織に求められるだけの役割を忠実に実行するだけで妥協を絶対に許さない本当に厳しい人なのです。
 それでも、最期の卒業の場面でちらっと、その人間性を伺わせてくれる場面がある。上官の立場になるリチャード・ギアに 対して、本来軍人としては望ましくない人間味のある一言を(仕官学校を卒業すると教官である 軍曹より階級が高くなる)漏らすのがとても良い。ほほえましくなってしまう。
 人と接する際のやさしさと厳しさの意味、時には心を鬼にした厳しさも求められる。

社児科イチオシ!に戻る




100MB無料ホームページ可愛いサーバロリポップClick Here!